1.留学先の決定 2.滞在形式の決定 3.学生ビザの申請 4.到着したら5.Tarjetaの申請

留学期間が決まったら次にすることは留学先の決定です。例えば語学留学なら大学付属のスペイン語コースにするか私立のスペイン語学校にするか、大都市がいいのか田舎がいいのか、内陸部がいいのか海のそばがいいのか、日本人留学生が多い町がいいか少ない町がいいかなど、いろいろと情報を集めた後にあなた自身が留学する学校を決めなければなりません。
 そこで各項目別に参考になる情報をお知らせしましょう。

場所の選定は?

国際的に持たれているスペインの典型的なイメージはアンダルシア地方のものがほとんどです。フラメンコ、闘牛、ひまわり畑、青い空に映える白壁の町などからアンダルシアの町へ留学したいと思う方は多いでしょう。お祭り都市としてはカディス、セビリャ、コルドバ、マラガ、グラナダなどがあり、多くの日本人の方が留学されています。
しかしアンダルシアだけが“スペイン”ではありません。北のサンタンデールやサン・セバスティアン、オビエドや‘巡礼の道’の終点でもあるサンティアゴ・デ・コンポステラに留学される方も、‘牛追い祭り’(エンシエロ)に参加したくてパンプロ−ナに留学される方もいます。そして北部に行かれた方はアンダルシアとは違う“もう一つのスペイン”を発見されています。
また文化的でモダンな雰囲気のバルセロナも留学先としては人気の都市ですし、‘火祭り’で有名なバレンシアへ行かれる方も増えてきました。既にスペイン語を学ぶ町として名の通っているサラマンカも相変わらずの人気です。首都マドリードを選ばれる方もいらっしゃれば、治安が気になると言ってすぐそばの落ち着いた町アルカラ・デ・エナーレスへ来られる方もいらっしゃいます。
 では場所のスペインの海岸選定はどうすればいいか?結論から言えば自分の住んでみたい所で勉強するのが一番です。色々調べてみて自分が行ってみたい町、住んでみたい町はどこかを考えて決定することです。ただし、アンダルシア地方の夏は他の地方より暑さが厳しい、スペイン中央部から北部は冬の寒さが厳しいなどの気候条件や、マドリードやバルセロナ、サンタンデール、サン・セバスティアンなどは物価が高く、アンダルシアの町はリゾート地をのぞいて物価が比較的安い点なども考慮に入れる必要はあるでしょう。

大学付属のスペイン語コースか、私立のスペイン語学校か?

 これもよく質問を受ける項目です。一般的には初級者は語学学校、中級以上は大学付属のスペイン語コースがよいと言われています。これは語学学校の場合には大学付属のコースに比べて途中から入校する留学生が多く、絶えず初心者向けクラスがあるため、また1クラスあたりの人数が大学に比べて少ないためです。しかし、大学の場合でも、10月からスタートして翌年の5月または6月で終わるカリキュラムがほとんどですから、例え全くの初級者でも10月から留学されるのであれば問題はないと思っていいでしょう。10月からであれば必ず初級コースが存在します。もしくは次の学期、1月からの冬期または3月からの春期コースから始めれば初心者向けクラスが存在する可能性は大きいです。
授業料は大学に比べると語学学校の方が高くなりますが、毎週の遠足などのアクティビティの開催が多く、1クラス当たりの人数も3人〜(多くて)10人くらいまでですから質問や発言する機会も多いです。一方、大学は1クラスの人数は15名ほど、アクティビティもありますが語学学校より開催頻度は少なくなります。
 コースの内容授業風景は語学学校も大学もほとんど同じと思っていいでしょう。集中・学期・年間コースに加えて、DELE対策準備コース、商業スペイン語コース、観光業スペイン語コース、スペイン語&フラメンコのコンビネーションコース、個人レッスンなど大きな違いはありません。また現在日本の大学に在学中の方で、‘単位の互換’を考えている方は、必然的に互換が認められる大学の付属スペイン語コースへ留学することになります。
 最近の傾向として、最初の1、2ヶ月を私立のスペイン語学校で勉強し、翌月から大学付属のスペイン語コースへ通う方が増えています。

 最後にスペイン語教育のレベルの差ですが、これは大学付属コースのレベルが高く、語学学校の教育レベルが低いなどと言うことはまったくありません。教師についても大学・語学学校ともほとんど同じと思っていいでしょう。実際、両方を掛け持ちして教えている教師も多くいます。

日本人留学生が多いか、少ないか?

 この質問もとても多いです。日西協会のデータでもこの質問をする人の9割近くが「日本人が少ない町・学校へ留学したい」で、残りの1割近くは逆に「日本人がいないと心細い」というものです。折角スペインにまで留学に来て日本人がまわりにいるのでは意味がないと考える方は多いようですが、では実際にはどうかと言うと、日本人が多い町に行こうが少ない町に行こうが、結果は“日本人同士で付き合う”ことが多いようです。本来はスペイン人の友達を作りたいと誰もが思うのですが留学先はスペイン語学校ですからまわりにいるのは外国人だけでスペイン人は教師ぐらいです。また留授業風景学生の中でも欧米系の留学生は自分たちのグループ、東洋系の学生も自分たちで固まる傾向が強く、スペイン人の友人を作るのは難しい状況のようです。また言葉の壁が大きいのも事実です。スペイン人の話すスピードは速く耳がなかなかついていけず、また欧米系の学生と話す場合には普段は英語が中心になりますので英語力がないと欧米の学生と一緒に行動するのは難しいようです。そこで折角日本人の少ない町や学校に行っても結果は“日本人同士で付き合う”ことになります。折角頑張って日本人のいない学校に行ってもなかなか友達が作れずにホームシックになり、たまたま知り合った日本人のいる学校へ転校したりするケースもあるくらいです。
 留学も長くて1年がほとんどですから、これはアッという間です。そう言う意味では“日本人が多い・少ない”を気にするよりも自分の行きたい町でインテルカンビオ(注)をしながら適度に日本人とも付き合うことができれば留学生活はより楽しいものになるでしょう。留学生活中には辛いこともおきますから、そう言う時に一緒に励ましあった日本人の友人は日本に帰ってからも大事な友人となっているようです。
 さてスペイン人の友達を作るには、留学先が大学で日本語学科があればインテルカンビオを申し出れば興味のあるスペイン人が現われるはずです。日本語学科がなくても外国語センターなどで日本語を勉強している学生がいれば同様にインテルカンビオを申し出ればいいでしょう。私立の学校でも数は少ないでしょうが‘日本人とインテルカンビオをしたい’という申し出をしてくるスペイン人がいる可能性がありますのでまずは学校に聞いてみるといいでしょう。日西協会ではアルカラとマドリードに限りインテルカンビオの相手をご紹介しています。

注)言葉を通しての文化交流;毎週時間を決めて特定のスペイン人と落ち合い、スペイン語と日本語で様々なテーマについて自由に話し合いながら言葉も習得する

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